9月の新譜チェック★BLCD木原音瀬原作「セカンドセレナーデ」感想 [BLCD]

9月の新譜チェック★BLCD木原音瀬原作「セカンドセレナーデ」感想

新譜でほしい!と思える様なCDに滅多に出会うことがなくなった気がするわたくしですが、今月、なんと、大目玉が3作品も!!!なんてドリームな月が到来したのでしょう!やる気満々で、さっそく手にした一枚が、期待大だった木原音瀬センセ原作の「セカンドセレナーデ」。原作未読なので、純粋にCDのみのレビューになります。さて、その評価の程は?(注:多少、ネタバレ含む)

second.jpg

総合 :★☆☆☆☆
ストーリー性:★☆☆☆☆
H濃度 :★☆☆☆☆
腐ノ狂王点 :★☆☆☆☆

原作:木原音瀬
出演:井上剛×立花慎之介

内容紹介:

高校2年間、「砂原」センセイを思い続けていた超イケメン「掛川」は、思い切ってセンセイに告るが、あえなく玉砕。ショックのあまり、自暴自棄になって、夜の街で、美人だが性格が悪すぎる男「橋本」の悪態を偶然目にする。性格の悪い最悪な橋本を「センセイの代用品」として利用して、失恋の痛手を体だけ繋ぐことで、癒すことが目的だったはずの「掛川」だったが、いつしか「橋本」に本気になりはじめていることに気づく。が、そんな矢先に「橋本」の信じられない裏切りが発覚し……
大学生兼駆けだし役者 × 性格悪すぎるツンデレリーマン もの。


感想:

++ストーリー。++

う~ん。正直難しい。何個★をあげたらいいのか悩みます。
ストの吸引力は相変わらずです。
木原作品ですから、もちろん、ストーリーは かなり「痛め」。
でも、今回の「痛い」は、私の大好きな、「COLDシリーズ」とも「美しいことシリーズ」とも違う。この2作品は、やはり心理的にソートー痛かったのであるが、その反面、かなり切なかった。
でも、今回の「セカンドセレナーデ」の「痛さ」は、上記の2作品同様「心理的痛さ」と「切なさ」のようなものが感じられるが、それは、かなり種を異にしているように思われる。じゃ、何が「痛い」で、何が「切ない」のか。それは、キャラ自体が痛くて切ないのである。でも、それは、一種の悪趣味という意味で。正直、本作のストに 萌え を求めるのは、難しい気が致しました。
この立花氏演じるところの性格の悪い美人を、はたして とてつもないツンデレと解釈できるか、否か。後半、キャラ崩壊するこの美人「橋本」を可愛いと思えるのかどうか。
そして、何気に「掛川」自身も、結構性格わるっ、なところを、スルーできるのか否か。
ここに、この作品を好きだと思えるか否かがかかっているように思えます。


++CDの出来栄え++

正直、冒頭のシーン。主人公の掛川を演じるところの井上剛氏とセンセ役の日野氏の声質がひじょ~に似ていて、声だけでは一瞬、誰が誰だかわからなくなります。演技的にはご両人、とてもお上手だったと思いますが、キャスティングの段階で、もうちょっと格差が聞いてすぐわかるような声優様を選んだ方がよかった気がちょっとしました。

あと、途中で、自主映画撮影うんぬん……のシーンがありますが、これ関連のシーンでは、ややダレ気味になるような気がしました。

モノローグも間延びした感じ。

新しい場面へ入るところも、なんとなく不自然な感じがしました。

故、CDの出来、不出来というところからいうと、並でしょうか。
でも、声優様方の演技は、皆さま、とってもよかったと思います。

++声優様。++

でも、自信をもって、オススメできる点が一つだけありましたっ!

このCDの真価を決めるほどの強烈な萌え。

それは、

立花慎之介氏の、ブラック降臨っぷり です。

私はもう、この 立花ブラックには、文句なく星を★★★★★出せてしまいます。
くぅぅぅぅっつ~!素敵過ぎます。セリフを聞くたびに、脳幹がビリビリとしびれましたね。
この役は、かなりのはまり役。他の誰にもできないほどの、すばらしさです。
立花氏、好きです。 大好きですっ。

(後半の、あわれっぷりは、相当、ショッキングに聞こえますケド。でも、考えようによっちゃ、こんな自虐的な哀れキャラを立花氏で拝聴できるのも、そう滅多にない機会ではあります。ある意味、美味しいのかも!?)

この声優さん、白やらせても、黒やらせても、激エロキャラやらせても、
なんでも とにかく、イイ!

本当に、お上手な声優様であらせられると思います。


++最後に++

このCD、一言で言うなら「悪趣味な痛み」というのが、お楽しみポイントといえるでしょう。
でも、みなさん、私は「セカンドセレナーデ」の作品批判をしているわけでは、全然ありませんよっ!昨今多発している中身が全くない「萌えだけ」の作品より、ずっと中身があって秀作であることにはまちがいありません。
ただ、「萌え」という点で、この作品が万人に受け入れられるかどうかというと、やや難しい気がするというだけです。私個人的には、こういうアクの強い作品、大好物であります❤

というわけで、まとめ。

生ぬるいストーリーに退屈している方→オススメ
立花氏大好きっ子→オススメ
ツンデレ対比99:1に耐えられる方→オススメ
いろんな意味で「痛い」のに耐えられるMの方→オススメ

BLCDには「萌え」を求めたいという方→他の方のレビューも読んで、要、熟考。

性格悪すぎるブラック発言に耐えられそうもない方→ ダメかも。

グダグダで哀れすぎるドロドロ状況に耐えられそうもない心臓の弱い方→ ダメダメかも。

……という、感じであります。


激しくオススメの点:
立花氏のマッパシーン。短いけど、超絶的ではあります。


共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。