英田サキマジックの傑作☆良く出来たストーリーとその世界観にずッポリハマれる☆BLCD 「デコイ 囮鳥」+「デコイ 迷鳥」 [BLCD]

英田サキマジックの傑作☆良く出来たストーリーとその世界観にずッポリハマれる☆BLCD 「デコイ 囮鳥」+「デコイ 迷鳥」

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総合 :★★★★☆
ストーリー性:★★★★★
H濃度 :★☆☆☆☆
腐ノ狂王点 :★★★★★

原作:英田サキ
出演:子安武人×近藤隆
   三宅健太×鳥海浩輔

内容紹介:
「謎の殺し屋」×「記憶喪失の男」。「その筋のお兄様の部下」×「その筋のお兄さま」。
2カプ・パラレル同時進行形式でおとどけする、英田サキ「ミステリアス・ハードボイルド・ワールド」。

感想:
正直、本作はマッパシーンが極貧であります。が、ストーリーは極上であります。
例えマッパが少なめだって、こういうオハナシ、
ホント大っスキっす❤
よく練りこまれた台本。伏線てんこ盛り。視聴者は、まるでばらばらなパズルのピースを完成させていくような感覚で、ストーリーを聴き進めていくことができる。そして、そのパズルピースがすべてハマると、ハナシ全体がぜんぜん違った顔をもって見えてくる。
すばらしいストーリー構成です。
そして、なにがこの作品、イイって、それは、「オチ」です。
そう、オハナシのオチドコロが、ちゃんとすっきりオチているトコロ!
だから聴き終わって、気持ちイイっ!

そういえば、こんな「落ちるところに落ちるオチ」は、岩井俊二氏の「フライドドラゴンフィッシュ★★★★★」以来かも。「ひねりのあるラスト」。イイ意味で読者や視聴者を裏切るオチを用意できる作家様というのは、腐国ノ狂王的にみれば、良質の作家様なのである。
そういう点からみると、英田様。すばらしい作家様でいらっしゃいます。
作品表題も、巧妙でお見事!!!いうことなしですっ!!!
本作品の最大の魅力。
それは、この極上のストーリーにあるのは、もう、まちがいありませんなっ。


さて、次は声優様ダンギ。
カプ1:
いや~。子安氏。以前もこの件に関しては腐国ノ狂王的見解を述べておりますが。。。。。
「火野」は「ちょっと、ちがうだろ~」感は、正直、ぬぐえましぇ~ん!!!
「火野」は「謎な男」設定なのですぞっ!しかも美人+長髪ときてるっ!
ど~がんばっても、腐国ノ狂王の耳には、子安氏ヴォイス、コメディヴォイスにしか聞こえませんでしたっ。(←ゴメンネ、子安様。。。)

対して、受けるは、近藤氏。とってもイイ感じです。「運命に振り回される男」。イメージにかなりあっておられました。氏は、う~ん、なんて言えばいいのかな。ちょっと含みのある、言い方を変えればなんか裏のある、「黒」の部分を隠しもった感じの役が非常にハマるお方だとお見受けいたしました。たとえば、「FLESH&BLOOD★★★★☆」での「ラウル役」や、「タナトスの双子★★★★☆」での、「ミハイル」役のような、「黒」を含んだ役ドコロを近藤氏にやられるとホント「キラリ」と光られる。とっても魅力的になられるように思われる。本作では、「黒」ではないが、それなりに含みのある「影ある」役どころ。氏の「苦悩」っぷりや「あわれなコマっぷり」が、腐国ノ狂王としては、とっても美味しくいただけたのでした。

カプ2:
いや~。「鳥海氏」。氏は、もう、永遠の“ヤングマン“であられますっ。拍手!
あとは、個人的に欲を言っちゃえば、今回、もうちょっと低音ヴォイスでもよかったかなと。
「三宅」氏は、こういう役どころ、ほんとハマリますね。「願い叶えたまえ」のときもそうでしたが、今回もそういった「自制心の強い忠実な部下」という役どころを好演されておられます。

最後にひとこと。今は亡き、サイバーフェイズさん。本当に名作ばかりあつかってらっしゃいますっ。
サイバーさん制作のCDは、原作のイメージを壊すことのない、良質なCDでありました。ホント、残念。でも、素敵な作品をCDとして、たくさん世に送り出してくださったその偉業に感謝です。ありがとっ。


とにもかくにも、本作、聴いていただければ、ご満足いただける作品であることはまちがいない。原作者の仕掛けた巧妙なストーリーのトラップに、貴方も思いっきり、ハマっちゃっていただきたい。

激しくオススメの点:
①言わずと知れた、このストーリー自体。
②近藤氏の受け。マッパシーンが少ない中でも、近藤氏ダーク受けは、とっても美味しくいただけます。
③「迷鳥」CD1-5。火野のセリフ。
④「迷鳥」CD1-5。近藤氏の苦脳っぷり。サイコー!
⑤BGM。どこか悲しげな、繊細なBGM。作品イメージを大切にしていて、とってもよい。


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