神降臨の絶叫シーンに魂を抜かれる！魔性の寺島 拓篤がステキすぎるCD☆名作文学（笑）「ヤブノナカ」

神降臨の絶叫シーンに魂を抜かれる！魔性の寺島 拓篤がステキすぎるCD☆
名作文学（笑）「ヤブノナカ」



総合★★★★
ストーリー性★★★★☆
H濃度☆☆☆☆
腐ノ狂王点★★★★★

出演： 中村悠一 , 寺島拓篤 , 安元洋貴

内容紹介：
一つの殺人事件に関係者が3人…全員証言は同じ、「殺したのは自分だ」。
犯人は一体誰なのか? 事件の裏にある彼らの想いとは?
原作芥川氏の超名作「藪の中」とはまた一味も二味も違った、「狂気の愛」をテーマにした、BLテイストたっぷりの非BL作品。

感想：
すばらしい！！！好きです！大好きです！こういったタイプのオハナシ！！！大好物です。
もう、とにかく秀作中の秀作です。是非、是非、聴いていただきたい一枚です。

タイトルに（笑）とありますが、内容は超シリアスで、大変×２　良くできております。
腐国ノ狂王は、芥川氏の大ファンでありまして、なお且つ、氏の作品の中でも「藪の中」は、群を抜いて愛してやまない作品であります。そんな原作「藪の中」ファンの腐国ノ狂王が、本作を推すのであるから、貴方も安心して本作をお手にしていただきたい。

そもそも、このCDは、非BL作品である。それなのにこのCDを勝手にBLCDのくくりに入れていいのかわからないが、直接のHシーンがなくとも、そこで語られる内容はボーイズラブであり、耽美な空気はプンプンだ。Hシーンがないだけに、ストーリー構成はしっかりとしていて、ずっしりと心に響く作品に仕上がっているから、かなり聴きごたえがある。全体的にしっとりとした、しかしイメージ通りのBGMもとてもよい、クオリティの高いCDである。

そして、なにが良いって、寺島氏演じるところのマサゴ。
無垢なようでいて妖艶であり、狂気であり、美しすぎるマサゴを寺島氏は、本当に本当に見事に演じておられる。腐国ノ狂王的には、正直なところ、過去にも寺島氏に注目したことは一度もなかった。だが、本作での氏の激情を吐露する演技があまりにも神が入っていたことから、氏にかなりやられてしまったのである。「狂気に満ちた激情を吐露するシーン」といったら、過去作の中で腐国ノ狂王にはTVアニメ「DEATH　NOTE」の宮野氏を連想するが、今作の寺島氏、それを上回る狂気の名演技であった。ベートーベン　ピアノソナタ８番に導かれて、マサゴが「地獄」について語るシーンの素晴らしいことったらない。視聴者の心を切り裂くような悲痛な叫びっぷりに★×１０を進呈したい。

残念な点：
ただ、本作を語る上でちょびっと文句を付けるとしたらそれはまず、ジャケだ！内容をまるで把握していないイラストがひどすぎる。イラストを描かれた方は、果たして本をしっかりと読まれたのだろうか？たとえばマサゴの容姿ひとつとったって、CDでは、「男にしては長い乱れた黒髪が。。。。ちょっと厚めのくちびるはびっくりするくらい赤かった。目は黒というよりは茶色っぽくて、鼻筋は。。。。そう、そうなんだよ。マサゴは驚くほど美しかった」って設定なんだけど、このジャケ、見て見て。この短い髪の男の子、誰？イメージと全然ちがうじゃないかあっっーーーーー！
腐国ノ狂王としてはこの「男にしては長い」の長いってところがすっごく萌えポイントだから、逃せないんですっ！！！ジャケは特にイメージにできるだけ気をつけてほしい！！！のである。
しかも、ジャケのバックの紅葉だってストーリーと全然関連性ないし。この場合、海でしょ！海！

と、まあ、こんなこと指摘してしまうのも、この作品を愛するが故。
次回から、内容を正確に把握し表現できるレーターさんの起用、お願いしますねっ、制作者さまっ。

それからあと、もっと許せないのが本作品に同時収録されているCM。
これは作品のイメージをぶち壊すのでやめていただきたかった。

せっかく、台本よし。役者よし。なのにっーーー。惜しいっ！


とにもかくにも、このCD自体は、かなりの秀作中の秀作である。
是非、MP3プレイヤーに落として、就寝時に部屋を暗くして、目を閉じて、イヤホンをはめて、じっくりと聴いていただきたい。そして本作の世界観にどっぷりとつかっていただきたいと思う。きっと深い感動が味わえるはずである。



激しくオススメの点：
①しつこいようだが、言わずと知れた寺島氏だ。上記にも既述した通り、神シーンは、TRACK1の中ほど。寺島氏が激情を吐露するシーン。寺島氏の悲痛な叫びの抑揚の運び方は、まさに神降臨だ。彼の声優としての非凡な才能を感じさる、まさしく名シーンに仕上がっている。

②腐国ノ狂王的には、この３つの物語の中で、「城太郎の物語」が一番オススメ❤。ヤンデレ展開もさることながら、キャストの声優さんたちも一番輝いて芝居やっている気がする。

③安元氏のドSっぷりも一聴の価値アリ！

是非、お試しあれ！

タグ：寺島 拓篤 BLCD ストーリー性　重視