非BL映画「BLACK SWAN」 [番外編---非BL作品]

非BL映画「BLACK SWAN」
Natalie Portman.jpg
総合 :★★★★☆
ストーリー性:★★★★☆
H濃度 :★★☆☆☆
腐ノ狂王点 :★★★★☆

監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ナタリー・ポートマン
ヴァンサン・カッセル
ミラ・クニス

内容紹介:
「白鳥の湖」のプリマドンナの座を見事射止めた、まるで「白鳥」そのもののようなウブで可憐なバレリーナのニナ。しかし、白鳥の湖の「SWAN QUEEN」の座を射止めるということは、同時に、「白鳥」とはマ逆の、性的にも強烈な吸引力のある天性の魔性:すなわち、「黒鳥」にもなりきらねばならないということを意味していた。
厳しい母のもと、バレエ一筋で生きてきたニナにとって、「黒鳥」をものにするということは、同時に、ニナ自身も自分の中に潜む知られざる「魔性」と向き合うことでもあった。。。。
プリマドンナの想像を絶するプレッシャーと乗り越えるべき試練、孤独、ライバルへの嫉妬。。。。。ニナの精神は追い詰められ、次第に、狂気の世界へと足を踏み入れていく。。。。。幻想と狂気の心理世界を、「π」や「レスラー」で、大注目され、その絶大なる人気を誇るダーレン・アロノフスキー監督が美しい幻想的な映像でおりなす、サイコパスドラマの傑作。ナタリーの真に迫った演技がすばらしい。


感想:ごめんなさ~い!今回、非BL作品のご紹介になります。
本作、非BL作品ということで、ご紹介をしようか否か、チと、迷いましたが、やはりすばらしい作品でありますので、今回、番外編としてご紹介させていだたくことにいたしました。

ナタリー・ポートマン。
いや~。ナタリ~!!!!ブラボ~!!!
もう、ホント、すごい!すごすぎる、このお方!!!
あの、ともするとバービー人形のような美しいオ顔からは想像もできない程、今回、尋常じゃない演技をみせてくれちゃっておりますっ。
まずは、そのバレリーナとしてのボディ。この人は、本当に過去にバレリーナとしての経験を積んできているのではないかと、本気で視聴者に思わせるほどの、バレエ特有の筋肉をつくりあげておられました。しかも、ナタリーの、その役作りへの根性の入れ方はハンパない。バレリーナ特有の独特のアノ雰囲気。首筋をすっと伸ばしたような姿勢とその歩き方。フとしたしぐさ、どれをとってもホント、パーフェクトでありました。

でも、本当のナタリーの凄さは、そんなカラダ作りだけにとどまらない、その真に迫った、ド迫力の演技そのものにあります。

いやはや~っ。正直、上手でびっくりしました。
「演じている」感を見ている者に全く感じさせない、完成度。
追い詰められ、狂気の世界の住人となっていく様は、まさに圧巻。
近年にまれにみる、すごい演技でございました。
見る方は、もう、ただ、ただ、最後まで、ナタリーの演技にぐいぐいと引き込まれていくだけ。。。。

その上、その美しいオ顔が、苦しみに歪んでいく姿は、彼女のより一層の美しさを引き出しておりましたしっ~❤
誠にビューティフルだったのであります。
しかも、それだけじゃありません。今回っ~~!!!
なんとも、SEXYなオ顔までも!!!!

まさかの「オ○ニー」シーン+「レ○ビアン」シーンですよ~。

短いものの、とっても印象的なシーンに仕上がっておりました。
こんなオ色気シーンでさえも、ナタリーは、「がんばってる」感、全くゼロ。
まさに、主人公のニナがそこにいる。。。。
そういった印象を、見る者は受けるだけの、「本物の完璧さ」がそこにあるのである。

ヴァンサン・カッセル。
うーーーん。。。。。
微妙。。。。。
わたくし、このフランス人役者様、嫌いじゃございません。
過去に、氏が主演の「The Apartment ★★★★☆」を見て以来、この作品があまりにも素晴らしかったので、「腐国ノ狂王・忘れられない役者様リスト」の結構上の方にのっていらっしゃるお方なのでありますが。。。。。
今回。どーでしょう。。。。。????
主人公が唯一、「男」を感じる「男」ですぞ。。。。。
チと、今回、正直、残念な感じが否めませんでした。(←カッセルファンの方々、ゴメンナサイ!)

ウィノラ・ライダー。
今回、落ちぶれた、Xプリマドンナ役。
ものすごいですぞ~。サスガです。このお方、絶対に視聴者を失望させることはありません。今回、ナタリーもかなりの演技力をもって本作を演じておりましたが、なんていうんでしょうか。ウィノラの場合は、もう「貫禄」っていうんでしょうか。「凄み」みたいな「迫力」が天性備わっているんですね、このお方は。いつもすばらしい、ウィノラでございますが、今回も、期待通り、ハズしておりません❤

ミラ・クニス。
う~ん。どーかなーーー。
プライベート版「黒鳥」として、魔性っぷりを発揮するミラでございます。が、あくまでもプライベートでニナを誘惑するといういみでは、小悪魔っぽい魅力のミラは、適役でございましたが、バレリーナとしてのミラは、かなり残念でした。ナタリーの完璧主義に太刀打ちしろっていう方が、酷といっちゃぁ、酷だけど。
でも、「レ○」シーンは、◎でした❤

ストーリー。
バレエのプリマドンナの世界。すべては、その座を射止めるため。彼女達にとって、すべては、そのためだけに、存在するのである。
体型を維持するための節制と自制の私生活。過酷な練習を日々積み重ねるだけの味気のない毎日。それでも、細い細い針に糸一本を通すような超難関な、たった一つのプリマドンナの座を巡って、バレリーナの誰もがせめぎ合い、想像を絶するプレッシャーや嫉妬、ライバルたちとの緊張関係を耐え抜く。。。。そんな、過酷すぎる世界。
そんな、超マイナーなカルト世界を舞台に、無垢な主人公の精神が、どんどん追い詰められていく「プロセス」を描く本作は、サイコパスドラマとして本当によくできているといえるだろう。台本の先も、見えるようでいて、見えない。
ラストシーンが、腐国ノ狂王には、一瞬「えっ?」って感じではあったものの、
これだけの「おも~いオハナシ」のエンドは、やはり、「白鳥の湖」を踏まえたエンドでなければならない。。。。というのは、納得と言えば納得である。
腐国ノ狂王的には、ラストは少々残念な感も残るが、「狂気のプロセス」を美しく描きだしている点を堪能ポイントに据えれば、かなりのインパクトをもって、貴方の記憶に残る「一作」となるだろうと思う。

激しくオススメの点:
① もちろん、ナタリーの超演技。演技を超えた、「ニナ」をご堪能あれ!
②ウィノラ・ライダー。このお方は、いつもすばらしい演技を見せてくれますが、本作でも、やはりやってくれています。ほんと、好きです。




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